2010年5月25日火曜日

NPO法人さくらい菜の花プロジェクトの視察がありました。

5月25日、奈良県桜井市の「NPO法人さくらい菜の花プロジェクト」が食器リサイクル視察のためにGL21にこられました。視察者は事務局長の西田俶子さんはじめ市会議員のひがし俊克さんら3人。今期から不用食器の回収活動を月に一回実施しておられ、その回収品の持ち込みとGL21のリサイクル工程の確認が目的でした。食器のリサイクルステーションに持ち込まれた多くの不用食器は半分以上が市民に再使用(リユース)され、リサイクルに回すのは残り分だけになります。まさに「MOTTAINAI」を地でいく取り組みです。産地のビジネスも従来の量を作り・売るだけではなく、使い終えた後を考えた「商い」が確実に必要になっているようです。

視察は、最初に神明リフラックス㈱の食器の再生原料化(粉砕)工程、次にヤマカ陶料㈱の再生原料を使った製土工程、そしてその土を使ったRe-食器の製造工程(山津製陶㈱)、最後にRe-食器の卸売りをするヤママ陶苑㈱のショールームという流れで、急ぎの3時間余でした。
以下、ヤマカ陶料での視察の様子について少し写真でご紹介します。
●ヤマカ陶料㈱の回収ヤード・・・・ガラスや異素材製品との徹底した分別をお願いしました。

●使用済み食器や不用食器をボールミルという機械で微粉砕。グリーンのドラムが回転することにより、中に入れてある多くの堅い石(玉石)と水によりすり潰されて微粉砕されます。

●ボールミル(微粉砕工程)で使用した水を脱水しています。フィルタープレスという機械です。

●脱水してフィルタープレスから取り出し、積み上げられたヤマカ陶料の製品(リサイクルの陶土あるいははい土と言います)。


●NPO法人さくらい菜の花プロジェクトについては http://web1.kcn.jp/nanohana-s

●ヤマカ陶料株式会社については http://www.ymk-toryo.co.jp/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(写真&文:Hasegawa)

2010年5月20日木曜日

食器リサイクル全国ネットワーク

東京都多摩市に拠点をもつ「食器リサイクル全国ネットワーク」より“おちゃわん通信15号”が5月1日付けで発行されました。
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そこでは、使用済食器の回収活動を市民目線でおこなう、“小金井市消費者団体連絡協議会”の黒田百合子さん、西東京市の池田千城さん(東京・多摩リサイクル市民連邦)、岐阜県・土岐織部LCの宮地伸明さん、奈良県生駒市の樽井雅美さん(One Dish Aid食器リサイクルの会)、武蔵野市の久木野良子さん(くりーんむさしのを推進する会)、それに当ネットワークの代表であり、エコにこセンター長の江尻京子さんらが活動概要を述べ、GL21プロジェクトも現状を紹介しています。おのおのの地域性や活動内容に小異はあるものの、日常生活に身近な「お茶わん」のリサイクルを通じて、よりよい暮らしづくりをしていこうという姿勢は皆さん同じ想いです。(Hasegawa)

ご関心ある方(会員になるには■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
食器リサイクル全国ネットワーク / GZZ02773@nifty.ne.jp までメールをお願いします。どなたでも会員になれます。お名前あるいは団体名、住所、電話、メールアドレスなどをメール本文に書きお知らせください。

2010年5月18日火曜日

Radio i 79.5FMでRe-食器「MEMOプレート」が紹介されました。

5月13日木曜日のFM放送Radio i “モーニングアイ”でGL21がつくる「メモプレート」が紹介されました。このメモプレートはRe-食器と同じく不用食器を再生したリサイクル商品。ホワイトボードと同じように水性マーカーで書いたり消したり自由自在。「リサイクル陶土+ペーパーレス」を提案するエコロジーなセラミック商品です。覚書・メモ、伝言etc・・・で紙を消費せず、陶磁器の釉薬のガラス質の特性を食器以外で活用したECO商品で各方面から関心を寄せていただいています。プロトタイプは岐阜県セラミックス研究所のデザイン研究によるもので、これをRe陶土で応用したエコ商品です。Radio iで紹介していただいたのはGL21がかつて愛・地球博での展示・ワークショップや海外のデザイナーとのコラボレーションで大変お世話になり英語&フランス語が堪能な野口美穂さん。野口さんは木・金曜日のモーニングアイのご担当、コメンテーターの名古屋工業大学大学院准教授の伊藤先生とともに早朝から実のある情報を私たちにとどけていただいています。

お二人のお話の中で心に残ったこと二つ。一つは、グリーンライフ21という「環境・リサイクル」をテーマに業種が異なる多様な企業があつまり、新しいものを力を合わせて開発していこうとするプロジェクトとその仕組み、従来の企業個々が張り合うように競争していた関係から「協調プラス競合」の関係を評価していただきました。二つ目は、食器のカテゴリーにこだわらない陶磁器の特性を発揮したアイデア・発想に対するコメントです。今回の“Radio i”の放送では、地場が持つものを磨き、東海エリアで盛り上げ、海外にまで発信していくストーリーを協働という力で投げかけていこうというものであったと思います。(Hasegawa)


写真 :Re-食器「メモプレート SEA」
販売先:Gl21Project ヤママ陶苑|http://www.yamamatoen.jp/

2010年5月10日月曜日

長野県中野市で使用済み食器の行政回収がスタートしました。

↑ 使用済み食器の回収会場・西条グランドからみた北信五岳
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 5月9日、長野県中野市の西条グランドで使用済み食器の行政回収がスタートしました。行政回収は、昨年から実施する中野市のお隣の須坂市についで全国で7ケ所目(9自治体目)になります。初日ということもあり、市職員の長嶺さんをはじめ、須坂市の村石さん、松本市波田町で食器回収に取り組む市民グループの織田さんほか4人のメンバー、それに私たちGL21の3人(宮地、小木曽、長谷川)が加わり、回収と焼き物談義に賑やかなスタートになりました。

晴天に恵まれ、朝の10時から13時まで、シルバーさんの分別のお手伝いのなかで順調に回収作業が行われ、今回は約1トンの使用済み食器が回収されました。中には大正時代につくられたかと思われる赤絵の徳利や鶴のレリーフが施された和皿などなど、骨董趣味の人にはもったいない逸品も数々です・・・・ここは、これ以上の良品をリサイクルでつくり出すというGL21の力量と使命がためされるところだと強く感じました。

黒姫、妙高、戸隠などの北信五岳がいまだ雪をかぶる風光明媚な地で、食器リサイクルが行われたこと、食器リサイクルが中野市の素晴らしい自然景観の保全とつながり進展することを想うなか、今回の中野市の回収視察は私たちにとって心満ちる新鮮なものでした。(Hasegawa)


 棒でたたき、音で陶磁器かどうかを判断しながらの分別作業。シルバーさんの確かな分別に感謝です。


 持参された食器を手に、弾む会話・・・GL21メンバーと中野市民


 回収物は分別後、後ろのフレコンバッグに入れられ、さらに後ろにあるトラックに積み込まれる。


 昔懐かしい徳利・・・他にもいろいろとありました。もったいなく一部の再使用を考える人も。


 中野市西条グランドでの回収風景(波田町消費者の会もお手伝い)


中野市について http://www.city.nakano.nagano.jp/