2010年8月6日金曜日

平城遷都1300年祭 ワンディッシュエイド・サンクスチャリティーコンサート

“器が地球にできること”をコンセプトに、今まで使い捨てられてきたプリンなどの陶磁器製菓子容器をリサイクルし、さらにその菓子容器にリターナブルシステムを導入するなど、GL21プロジェクトのよきパートナーとして共に陶磁食器の環境配慮に取り組む「NPO法人日本One Dish Aid協会」が奈良市で開催されている「平城遷都1300年祭」にあわせ、県民活動支援事業としてイベントを開催しました。
イベントは、ワンディッシュエイド・サンクスチャリティーコンサートと名づけられ、5年目を迎えた法人活動に係わり支援してきた機関、団体、企業、個人等などに感謝するとともに、「次世代に残したいもの」を見つめなおす機会として開催されたものです。会場は、東大寺に近く、古寺の大屋根を彷彿させる奈良県新公会堂。
構成は、コンサートをメインに、エコ体験(エコクッキング、お抹茶体験、再生陶土を使った親子陶芸展)、不用食器の回収を含む「もったいない陶器市」、子ども能楽教室など盛り沢山。多くのボランティアがイベントを支え、多くの入場者があり、元気が満ちるイベントに仕上がっていました。
コンサートは、夕刻5時の開場前から入場を待つ人たちが溢れ、500人収容の能楽堂がほぼ埋まり大盛況。One Dish Aidのネットワーク力をみた感がします。法人の理事長である作詞作曲家の小町文仁氏のシンセ・歌と能楽笛方藤田流十一世宗家の藤田六郎兵衛氏の能管と声楽のコラボを主に、能部の赤松禎英氏の能舞などが披露されました。歴史的な建造物が溢れる奈良の地で、先人の精神に触れ、いまの社会を見つめなおし、残すべき大切なものを想い・知るという趣旨は充分来場者に伝わったものと思われます。
GL21プロジェクトからは、イベント協賛企業の小田陶器の児玉谷さん、One Dish Aidoの粉砕を担う神明リフラックスの宮地さん、それにHasegawaが参加しました。

■■■■エコ体験のエコクッキング。エコノミ流と名づけられた焼きそばやたこ焼きの試食ができました。隣ではお抹茶体験があり、暑い奈良公園を歩き、会場にたどり着いた後の一服は最高でした。

■■■■イベントに協賛する企業・団体などの環境配慮への取り組み紹介とOne Dish Aidの歴史をふり返るパネルなどの展示。GL21の児玉谷さんと宮地さん。

■■■■One Dish Aidの活動を紹介。主活動のひとつ「もったいない陶器市」。回収した食器の中でリユース可能なものは再び生活の現場に。生駒市、奈良市、高田市で開催されています。カンパ金は植林活動などに寄付。
■■■■GL21製リサイクル陶土を使った親子による陶芸展。手作りによる楽しいモノづくりの様子が垣間みれました。

■■■■陶芸展の同じスペースに、番匠ひろ子さん作の「森のうまれた日に」とネーミングされた魚群の作品がありました。数種の絵具と釉薬でつくり上げられた魚たちは番匠さんのセンスが光る作品で、見る人にリサイクル陶土のよさを表現していただいたようです。GL21プロジェクトでもこんなコンペを開催したいと思います。

NPO法人日本ワンディッシュエイド協会 http://www.onedish.net/
■■■■Y.Hasegawa






輪之内町子供会の夏休みリサイクル作陶体験


夏休みに入った最初の日曜日、岐阜県西濃に位置する輪之内町子供会の親子約40人が多治見市にあるセラミックパークMINO・作陶館においでになりました。目的は、子供会夏休みの恒例の行事となっているECO学習会として、今夏はGL21プロジェクトの「リサイクル作陶体験」が企画されました。

輪之内町は約25品目の資源回収をおこなうエコドームが名高く、県内きってのリサイクル率を誇る「先進的な環境のまち」で、かつてGL21も「陶磁器のリサイクル」について町民の方々と話し合った経緯があります。

今回は、全国各地で回収された使用済み食器をリサイクルした「美濃Re陶土」を用い、セラミックパークMINOの作陶館スタッフの指導で、ロクロでお茶わんを子どもたち各自1つ創作しました。所要時間は約2時間、最初の15分ほどはGL21関係者の長谷川が食器リサイクルをパンフレットを使って解説、子どもたちの反応はマチマチ、でも陶磁器もリサイクルできることを親子全員が理解してくれたようです。そのあとは美濃の陶芸家・小木曽数彦氏による作陶解説と指導、そして作陶にチャレンジ。主催者は、思った以上にみんな納得してくれたようだと感想を述べておられました。

■■■■いくつかの写真で作陶体験の様子をおみせします。

■■まず、陶芸家の小木曽先生がロクロでその「匠の技」を披露、その速さと正確さにみんな驚きです。リサイクル陶土はキメが細かく、粘りがありロクロが引きやすいようです。

■■作陶館スタッフの指導と手助けで、順番にロクロ4台を使ってお茶わん作り。真剣に、不安げにお友達の「ロクロの技」を観察していました。
■■がんばりました。キチット教えてもらった通りに中心がぶれないよう・・・頑張っていました。
■■つくられたロクロ製品を先生が手直しと仕上げ、その横で興味深げな子どものまなざしが印象的でした。乾燥した後、希望の釉薬(織部や黄瀬戸など)は塗られ、子どもたちにとどけられます。輪之内町でみんなの作品の展示会が計画されています。
セラミックパークMINO http://www.cpm-gifu.jp/oribe/
作陶館 直通ダイヤル TEL 0572-28-3203 
■■■■Y.Hasegawa■■■■