2010年9月28日火曜日

波田町消費者の会(信州・松本市)


「波田町消費者の会」による家庭の使用済み食器の回収

松本市の波田地区(旧波田町)は上高地、乗鞍高原の玄関口にあり、アルプス山麓の町です。ここでは「波田町消費者の会(代表 織田ふじ子さん)」による家庭排出の使用済み食器が地元の行政や企業と連携するなかで毎年回収され、美濃焼産地に届けられています。今年でもう4年目、9月11日と12日の二日間にわたり開催され、推定4トン~5トンの食器が資源として回収されました(上記写真)。地元にも年々周知され、盛り上がりをみせています。
あわせて、食器リサイクルに対する意識調査も行われています。今回は156人の方の協力がありました。そこでは、「行政の広報で食器リサイクルできることを知った」が4割以上で、いかに行政との連携が必要であるかがわかります。またリサイクルにだす理由では「資源の有効利用だから」が37%で最も多く、次いで「食器棚が整理できる」が31%でした。そして「不用食器のリユース(再利用)」は22%の人が利用し、90%の人が「使っている」との回答でした。。
「波田町消費者の会」の皆さん、貴重なデータをありがとうございました。
また波田町消費者の会では「不用食器の回収フォーラム」の開催が計画されています。ぜひ多くの方のご参加をお願いいたします。(詳細は後日にお知らせします)
今回の回収の風景
回収と同時に開催された「もったいない市」(一昨年の写真から)
 不用食器の新しい使い方について? 陶磁器談議がつづきます。


旧波田町(平成22年3月 松本市と合併)
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/




2010年9月19日日曜日

不用食器の回収のお知らせ 土岐市/岐阜

土岐織部ライオンズクラブ主催の不用食器(家庭用)の回収があります。多くのご利用をお待ちしています。
日時:10月9日(土)午前9時30分から11時(雨天決行)
回収場所:土岐市役所駐車場
回収品:家庭から出た不用食器(陶磁器製)。
 ※ガラス製品は対象外です。 汚れた食器は洗ってご持参ください。
その他:リユースコーナーもあります。
問い合わせ先:土岐織部ライオンズクラブ・宮地さん
   ☎090-2681-3947
※写真は一昨年の回収風景から


2010年9月12日日曜日

食器リサイクルフォーラム エコにこセンター主催

第2回 エコにこセンター主催
食器リサイクルフォーラム

 8月28日(土)29日(日)の二日間にわたり、多摩ニュータウン環境組合リサイクルセンター(愛称:エコにこセンター)で食器リサイクルフォーラムが開催されました。
 エコにこセンターの陶磁器食器回収は、自らの暮らしを見つめなおすきっかけづくりの一つとして、また関係する機関と協力しながら、新しいリサイクルの輪を確立することを目指し、2004年からスタートしています。
 もっと、多くのみなさんに食器リサイクルについて関心をもっていただくことを目的に、昨年に引き続き開催されたものです(開催案内チラシより抜粋)

 プログラムは盛りだくさん、多摩在住の陶芸作家・デザイナーによる「リサイクル陶土を使った作品展」、ネックレスやペンダントをつくる「陶芸工作教室」、GL21商品の「Re-食器廉売市」、そして「みんなで話そう、食器リサイクルのいろいろ」と名うった情報交換会がありました。
 情報交換会ではゲストとしてGL21関係者の長谷川氏、コーディネーターにエコにこセンター所長の江尻京子氏、長谷川氏の話題提供のあと、クリーンむさしのを推進する会の久木野さんや小金井市消費者団体連絡協議会の恩田さん、地元デザイナーの三浦氏などから活動発表があり、さまざまな立場による食器リサイクルについて熱心に話し合われました。地元陶芸作家の藤井さんは、「私がリサイクル土を使い作品を作ることで環境についてすこしでもメッセージできれば」というご意見・・・なぜ、どう、陶芸作家がリサイクルに関わるかというベーシックな姿勢をお話いただきました。

多摩在住の陶芸作家・デザイナー4人による「Re作陶発表展」、いろいろな個性が発揮されていました。手前の作品は市民によるリサイクル作陶体験作品。

多摩市在住のデザイナー三浦勇先生の作品。先生の得意なロクロ技ならではのクオリティーある作品です。

GL21のReー食器を市価の二分の一で販売。産地の卸値で通常では買えない価格です。


エコにこセンターの入口付近には、回収できるものと、回収できないものが実物によって解説されています。わかりやすい。ぜひ一度ご見学を。

エコにこセンター










八王子市、町田市、多摩市の議員関係者の視察


 不用食器の行政回収を推進する多摩ニュータウン環境組合リサイクルセンター(愛称:エコにこセンター)の行政関係者20名が8月24日(火)、GL21の視察においでになりました。行政関係者とは、エコにこセンターを広域運営する八王子市、町田市、多摩市の関係者で、多摩市長さんや各市の議員さんなどです。朝一に土岐市役所を訪問された後、9時40分に廃食器を粉砕・原料化する土岐市の神明リフラックス㈱にバスが到着。社長の宮地さんの概要説明のあと粉砕工場へ、その後移動、山津製陶㈱にてReー食器の製造現場を視察されました。視察の模様を写真にてご紹介します。
 
まず、見学コースの定番、神明リフラックス㈱の宮地さんがGL21活動の概要を説明しました。その後は質疑応答。さすが議員さんたち、鋭い質問が次々と・・・でした。Reー食器とは「作り手」と「使い手」の協働のたまもの、多摩地域の行政回収があってはじめて美濃焼のリサイクルが成り立っていることをご理解いただけ、これからも不用食器の回収を通じた両地域の長いお付き合いが続きそうです。
食器線用粉砕機を前に、細かく粉砕された原料化物を手にとり説明する宮地さんと熱心に聞く多摩市長さんら。

山津製陶のReー食器の製造現場を視察。土練りから成形、そして長いトンネル窯の焼成、検品など一連の製造工程を見ていただきました。見学の前には、㈱おぎその小木曽会長から学校給食用強化磁器食器のリサイクルについて説明がありました。


多摩ニュータウン環境組合リサイクルセンター http://www.tama-seisokojo.co.jp/
写真(一部除く)&文:Hasegawa