2013年10月11日金曜日

再生材50%配合のRe-食器づくり~よいところ~


一昨年から、使用済み食器の粉砕物(再生材)を50%混ぜたリサイクル食器“Re-食器”の開発をすすめています。

従来のRe-食器は20%配合が主力、50%配合にすることは既存の釉薬が使えないなどの難しさもありますが、よいところも沢山。

例えば、50%配合は20%の2.5倍の資源循環率になります。今まで1個回収すれば5個のRe-食器を製造販売しなければならない状況でしたが、2個で済むことになります。

そして、50%配合にすると陶磁器を焼く温度を下げることができます。焼成温度は1150℃で済み、いままでより200℃近く下げることができ、伴ってガスの消費量や排出する温室効果ガスも最大で3割カットすることができます。資源循環に加えて、低炭素にも貢献する食器ということになります。

そして製品の強度アップにもつながります。ただし、素地(土)と釉薬の熱膨張率が適合する必要があり、ここに一つの難しさがあります。要は、素地と釉薬が仲の良い状態をいかにつくるかです。

低炭素で丈夫なリサイクル食器をめざして、今年度も二つの事業をGL21プロジェクトでは実施しています。

来年4月以降のお披露目にむけて頑張りたいと思います。ご期待下さい。


6月のインテリアライフスタイル展(東京ビッグサイト)に
Re50商品を出品した様子

食器リサイクルは使用者と消費者の連携があって成り立つ
活動です。

 

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