2014年12月18日木曜日

GL21で研修会を行いました(東京)

 この12月12日と13日にかけて、Re-食器を扱う流通やショップの視察会を東京にて開催しました。

 一つは、表参道にあるカフェ、オーガニックな玄米ごはんと野菜料理を提供するブラウンライスを訪ね、みんなでランチをいただきました。ここでは、Re50シリーズのうちの「THO」と人気の「Pokela」のカップ&ソーサーが使われています。小皿として、碗・ボールとして、プレートとして、サイズに料理の組み合わせが巧みでした。

 
 そして、不要食器の回収とRe-食器販売をセットで行っていただく「らでぃっしゅぼーや」、ここでは複数のご担当からRe-食器の普及に向けた厳しく適切なご指摘をいただきました。

 そのほか、美濃焼に関わるショップや陶磁器の流通大手などと懇談、そして東京ビッグサイトで開催されている「エコプロダクツ2014」をたっぷりと視察しました。




ブラウンライスと書かれた入り口のガラスドア





みんなでランチです。それぞれメニューを変えました。



ランチメニューの一つ。Re50が使われています。



ブラウンライスで古くから使われている「Pokela」



東京ビッグサイトのエコプラダクツ展の案内

 
 

2014年11月20日木曜日

Re50〝2014ドームやきものワールド〟に出品します。

Re-食器|Re50プロダクツを〝2014ドームやきものワールド〟に出品します。会場はナゴヤドーム、11月20日(木)~26日(水)です。ブースは〝小田陶器No.H22・23〟です。

Re-食器とは、各地の使い手によって回収された不要食器や使用済み食器を原料の一部に活用した循環ループをもつ食器のこと、Re50とは不要食器等を原料化したものを50%配合したRe-食器で、焼成温度は1150℃の低温です。いわば〝低炭素&循環型〟の陶磁食器といえます。

 今回は、スタックの面白さをデザインした「TOH」とリサイクル陶土そのものが持つ素地色と釉のコントラストを活かした「emerge」(写真:小田陶器カタログから)の2シリーズ。
http://www.oda-pottery.co.jp/
ドームやきものワールドにご来場の際にはご覧になっていただければ幸いです。...
http://www.dome-yakimono.com/


写真↓ :不要食器の原料化およびRe50 のemerge













2014年11月11日火曜日

地球のかけらアート

 なごや環境大学共育講座の一つ〝地球のかけらあーと〟を11月9日(日)多治見市にて開催しました。今月初めて講座で10余名の方に参加いただきました。今回は、不要な陶磁食器を原料化したものを20%配合したリサイクル陶土(黄土)による作陶体験です。
 陶芸家の小木曽教彦さんの指導のもとに、葉っぱを模した豆皿づくりや来年の干支の羊づくり、それにロクロを回してのカップづくりを行いました。おばあさんとお孫さんの楽しげな共同制作、おかあさんとお子さんが作業分担した作品・・・さまざまな〝羊〟や〝葉っぱ〟とともに、ロクロの回転に負けじと頑張った努力作品などなど、今後の焼成がたのしみです。
次回は11月30日(日)に 多治見市市之倉の住吉窯で行います。市の倉は「さかずきの里」とも呼ばれ、近くには〝さかずき美術館〟があります。

2014年10月22日水曜日

陶磁食器のリサイクル視察

 昨日(10月21日)、長野県松本市の岡田地区福祉ひろば推進協議会の23名が〝陶磁器リサイクル〟の視察に来られました。長野県は陶磁食器のリサイクルに関心が高く、松本市2地区、須坂市、中野市において既に行政回収がなされ、、池田町、白馬村、塩尻市、富士見町などなど、多くの市町村からも視察に来ていただいています。

まずGL21プロジェクトの取り組みの概要を説明し、
具体的な分別についてもお話ししました。

フレコンバッグに入れられた使用済み食器。
粉砕して原料化します。

原料化された使用済み食器。1㎜以下の粒径になっています。
これを20%~50%の割合で粘土・長石・珪石などと
混ぜ合わされてリサイクル陶土となります。

視察を終えて松本市のバスに乗車、次の視察先へ。

 今回の視察は、まず新明リフラックス(株)において回収された使用済み食器の原料化工程とヤマカ陶料(株)のリサイクル陶土の生産工程の2ケ所を視察いただきました。新明リフラックス(株)では、初めにGL21プロジェクトの取り組みについて概要をお話し、その後具体的なリサイクル対象品や分別の仕方、また費用についてもお話しました。
 
 質問は〝分別〟についてが最も多かったようです。また提案した〝白っぽいもの〟と〝色もの〟の分別・・・判断は主観的な要素が多く難しい面もあります。

2014年10月21日火曜日

地球のかけらアート_なごや環境大学共育講座

「地球のかけらあーと」(なごや環境大学共育講座)をスタートしました。地球のかけらとは、地球の表面を覆う土や石でつくられた陶磁食器のかけらのこと。もう用をなさなくなった陶磁食器やその欠片は〝食器〟と呼ぶより〝地球〟のかけらと呼んだほうが何かふさわしいように感じます。

  今回の講座では、少し飽きがきた食器や食器棚の奥に眠っている食器を引出し、転写やクレヨンや筆で絵を描き、再度魅力を創りだそうとする試み、そして全国各地から回収される不要食器の粗粉砕品を使ったアクセサリーづくりの2点を行いました。 

  今回は8人+αの参加でした。これからも、地球のかけらを通じてモノや素材を大事に使っていくことを共に考える講座になるようやっていきたいと思います。次回はリサイクル陶土を使った作陶体験です、多治見市の市の倉で。

デザインを構想中

欠片でアクセサリーづくり

クレヨンで描いたプレート

2014年10月20日月曜日

不要食器の回収_岐阜県土岐市

 毎年恒例になった土岐織部ライオンズクラブと土岐市生活学校の主催による家庭の不要食器の回収が10月18日(土)にありました。場所は土岐市役所の駐車場、時間は朝9時30分から約1時間あまり。
 9時30分前から土岐市民による不要食器の持ち込みがなされ、本来の開始時間には敷かれたビニールシート上がほぼ満杯の状態でした。ご家庭での不要食器の存在がいかに大きいか、1年に1回のこの回収日を待ちわびておられたかのようでした。

 美濃焼産地の一つである土岐市での回収、極稀に、何十枚の丸いお皿がビニールひもで器用に縛られ埃を被った食器、値札が貼られた食器などが見受けられました。また、藤製の取っ手や金属の茶こしがついた土瓶や急須、濃い赤茶色の朱泥の湯のみ等、リサイクルでは気になる回収品もありましたが、総体的にきちっと分別された不要食器が集まってきたようです。やはりこれも長年継続している一つの成果かもしれません。


回収開始前にはビニールシートがほぼ満杯に。

昨年に引き続き、代物と色物に分別がなされました。
メーカーからは白いリサイクル陶土が望まれるためです。

2014年9月27日土曜日

朝日新聞「レッツ エコ活」に紹介されました。

 9月24日付け朝日新聞夕刊に陶磁食器のリサイクルが掲載されました。*夕刊のない地域は朝刊に(掲載日不明)。

 陶磁食器のリサイクル工程(使用済み食器のヤード、粉砕・原料化や製陶の様子)や作製されたRe-食器(再生材の配合率50%のRe50商品)について記載されています。また、取り組みの経緯、リサイクルすることのメリット(低炭素・資源循環)と課題(再生陶土のコスト)、美濃焼以外の他産地への広がり、食器リサイクルへの参加、Re-食器の購入方法などについて触れられています。
 

 売れないとどうしても沈滞気味になるGL21活動ですが、今回の朝日新聞の掲載をバネに気分一新、前向きに取り組んでいきたいと考えます。
 

 
朝日新聞夕刊「エコ活」に掲載された写真
左;各地で回収され送られてきた不要食器(土岐市で) 
右上;粉砕後に1㎜以下になった陶磁器の粒粒(リサイクル材)
右下;リサイクル材を50パーセント配合した食器(エマージュ 瑞浪市で)

滋賀GPN_第1回「買うエコ大賞」に応募しました。

 滋賀グリーン購入ネットワークが主催する第1回「買うエコ大賞」に応募しました。
「買うエコ大賞」は、環境に配慮した滋賀県産の商品(原材料が滋賀県産のものも含む)またはサービスを幅広く募集し、審査会で選ばれた商品またはサービスを、ウェブサイトや県内メディアを活用して紹介し、一般投票で大きな支持を得られた商品・サービスを表彰する制度です。「滋賀県産エコ商品の普及拡大」を目的とするものです。

 この24日に20の応募団体等が参加するプレゼンテーションが大津市でありました。
 GL21の応募はもちろんRe-食器の「Re50」シリーズ。滋賀県内の学校などで排出された給食用強化磁器食器を原料の一部に用いたもので、国内唯一の使用済み食器の資源循環システムの形成、およびRe50の特性である焼成工程の温暖化効果ガス排出を最大33パーセント削減をできることをアピールしました。また、食器のリサイクルは使い手の協力なしではできない「使い手参加型のものづくり」であることも併せて主張。事実、国内各地で市民参加型の使用済み食器の回収が行われ、回収現場では回収や分別を通じた住民間の交流、まだ使える食器のリユース市、作り手参加によるリペアやリメイクを含む食器リサイクルの学習会が開催され、また製造現場には回収を行う多くの方々が見学に来られるなど、使い手と作り手との交流が促進しています。陶磁食器のリサイクルはモノの循環にとどまらず人や情報が交差する場にもなっています。

 プレゼンテーションによる審査で6テーマが選ばれ、滋賀県民の一般投票が12月まで実施されます。結果はともあれ、滋賀県の方々に陶磁食器のリサイクルを知ってもらう良い機会だと考えています。

公開プレゼンテーション(審査会)の様子(9月24日大津市で)。
Re-食器をアピールしています。

2014年8月19日火曜日

☆食器リサイクルフォーラム“情報交流会”を開催します☆


 エコにこセンター(東京都)では陶磁器製食器を回収し、リサイクルルートを作るという活動をGL21プロジェクトと連携して行っています。その活動を通じてさまざまな取り組みが生まれています。
 
 今年度の食器リサイクルフォーラム・情報交流会では、リサイクルについてだけではなく、リデュース(発生抑制)やリユース(再使用)についても語り合います。
 皆様のご参加をお待ちしています。

日 時 2014年8月31日(日) 14時~16時30分
場 所 エコにこセンター(多摩市唐木田2-1-1)
参加方法 直接会場へおいでください。
事前申し込みのご協力を:
 E-mail.. chawan20050827@yahoo.co.jp
   (名前、所属、住所、電話番号を記載してください。タイトルは「食器リサイクルフォーラム申し込み」でお願いします。

プログラム

・報告・話題提供 
  2013年度エコにこセンター食器リサイクル事業について報告。
  陶磁器製食器から生まれたリデュース、リユース
  スピーカー エコにこセンター長 江尻京子
 
・ディスカッション 陶磁器製食器の3Rを語ろう
  ゲスト 長谷川善一 岐阜県セラミックス研究所技術アドバイザー
                              *GL21PJ. 地球のかけらプロジェクト主宰
        宮地 伸明  神明リフラックス株式会社 社長

主催 エコにこセンター
            (多摩ニュータウン環境組合リサイクルセンター)
協力 食器リサイクル全国ネットワーク グリーンライフ21・プロジェクト
お問い合わせ エコにこセンター 
      ☎ 042-374-6210 (10時~17時。月曜休館)

 情報交流会風景(2012年 エコにこセンター)

2014年8月18日月曜日

☆食器リサイクルフォーラムに来てください☆


エコにこセンター(東京都)で取り組んでいる陶磁器製食器のリサイクルに関するイベントです。
期間中、リサイクル陶土を使った作品等の展示を行います。

開催期間  2014年8月29日(金)~31日(日) 
開催場所  多摩市唐木田二丁目1番地1 エコにこセンター

1,陶芸工作教室 <要事前申し込み 先着順受付>

①絵付け体験教室(作品は焼成し、9月23日(火)からお渡し予定)
素焼のお皿などに絵を描いたり、転写シールで絵付けをします。
日時 2014年8月30日(土) 10時30分~11時30分

②寄せ植え体験教室(当日持ち帰れます)
 エコにこセンターで育てた植物をハイドロカルチャーに寄せ植えしたり、リサイクル陶土で作ったミニプレートに絵を描いたりします。鉢は回収した食器のリユースです。
日時 2014年8月30日(土) 13時30分~14時30分

①②共通
 小学校3年生以下は保護者同伴でお願いします。親子、おとなのみの参加もできます。
 ただし、一人で①と②の両方を申し込むことはできません。
定 員 各回15人程度   
費 用 各回300円

2,情報交流シンポジウム <<事前申し込みはいりません>>
食器リサイクルについての情報交換会です。
日時 2014年8月31日(日) 
   14時~16時30分(予定)
対 象 どなたでも参加できます。 
費 用 無料

詳細は、下記、開館時間内にお問い合わせください。
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エコにこセンター
(多摩ニュータウン環境組合リサイクルセンター)
電話 042-374-6210/ FAX 042-374-6214
E-mail recycle@tama-seisokojo.or.jp
ブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/recycletama2002
ツイッター https://twitter.com/#!/econico1
10時~17時まで(月曜日、年末年始のみ休館)
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2014年2月27日木曜日

環境フェア2014_多治見市


多治見市内で活動する環境市民団体などが中心となって、多治見市の環境について考える「環境フェア2014」が223日(日)に開催されました。

場所はJR多治見駅に近い“まなびパークたじみ”。今回のテーマは、「あんしんあんぜんエコのまち多治見~気づこう・取り組もう・広げよう~」でした。展示コーナーをはじめ、体験コーナーやスタンプラリー等の楽しい催しもあり、GL21プロジェクトは展示コーナーに出品しました。再生材50%配合の「Re-食器」をはじめ、陶磁器リサイクルを紹介するパネルや原料サンプルを出品しました。【写真】
 
 また、来場者に「陶磁器リサイクル」についてアンケート調査を実施しました。多治見市が平成244月から不要な陶磁器食器の行政回収をスタートさせてほぼ2年、市民の陶磁器リサイクルに対する意識を探ることを目的としたものです。

結果は、85人の人から回答があり、多治見市が行う陶磁器食器の回収及びリサイクル活動を「知っている」と答えた人は全体の約7割にのぼりましたが、実際の利用率は三分の一にとどまりました。「知らない」と答えた人は約2割でした。これらの数値を昨年の数値(同アンケートを同会場で行った調査結果)と比較すると、認知度、利用率ともに変わっていなく、「陶磁器リサイクルの普及が進んでいない」ともいえる結果でした。GL21内部で対応策を真剣にディスカッションする必要があるようです。

アンケートではリサイクル食器(Re-食器)の「購入意識」についても調査しました。結果は、昨年同様に「環境配慮の商品を優先」と答えた人は約1割で、「価格やデザインがよくなければ購入しない」という人が約9割を占めました。リサイクルを単に「売り」にするのではなく、「食器の魅力づくり」がリサイクル食器の普及のキーポイントとなりそうです。